サロン開業時のメニュー価格の決め方と、値上げのカンタンなやり方とは?
奥 武志です。
個人サロンを開業する場合、価格は自分で決める必要があります。
ですが、まだ自信がない初期の段階では、どうしても安くしてしまいがち。
「安い価格ではダメと言われますが、周りにあわせて安くしてしまいました・・・」
「値上げをした方が良いよと言われたけど、自信がなくてできないんです・・・」
「ご料金をあげると、お客さまが減ってしまうんじゃないか?って不安なんです。」
こういう声を、本当によく聞きます。
でも、自信がない開業初期段階でも、きちんとした価格をつける方法がありますよ。
考え方を3つ、ご紹介しますね^^
目次
現実問題として、いくら必要か?を把握する
値段をあげられない、安くしてしまう方の多くは、値段そのものに、目が行き過ぎています。
でも、いくらもらうか?というのは、雇用される場合、時給はいくら?月給はいくら?と同じです。
「自分に自信がないので、安月給のところに行きたい!」
お勤めするときに、こんな風に言う人、いませんよね?(笑)
つまり、お仕事であるという意識が低すぎるのです。
逆に言えば、お仕事として、いくらいただく必要があるか?を考えれば良いのですね。
例えば、自宅サロンを開業した場合。
ご主人の収入があるのか?シングルマザーなのか?子供もいないのか?
状況によって、大きく違いますよね。
マンションのサロンで、手取り25万円は必要な方の事例
では、具体的に事例をあげてみます。
仮に、家賃や光熱費など、固定費を含めて、経費が15万かかるとします。
(数字はあくまでも、わかりやすくするためのざっくりとした数値です)
経費15万円+手取25万円+税金分貯蓄5万+自己投資や設備投資5万=50万
この場合ならば、月商50万円が必要ですよね?
・平均5000円の施術なら、のべ100人が必要
・平均10000円の施術なら、のべ50人が必要
実際は、物販があったり、商品構成にもよりますが、複雑になるのでこうします。
月の稼働日を20日間としたら?
・平均5000円、のべ100人なら、1日5人
・平均10000円、のべ50人なら、1日2.5人
こう考えていくと、5000円の施術では、あまりにもハードルが高いと感じませんか?
毎日5人です。集客も大変ですし、集客できても、かなり疲れます。
こうして、現実問題、いくら必要なのか?を計算すると、、、
値上げできない!高い価格をつけられない!
とか言ってる場合じゃない(笑)
値上げをするという発想自体をやめる
では、値段を上げた方が良いとわかった後に、すぐ上げられるか?というと。
やっぱり不安がまだあると思います。
次に考えるのは、値上げをする!という考え自体を、やめることです。
以前に、セミナーで解説した、カウンセラーのカウンセリング料金を例にしてみますね。
以下の図をご覧ください。
これは、お値段の段階と、お客さま層のピラミッドです。
(上下関係ではありません。上に行くほど、お客さまの候補数が減っている図です)
例えば、あなたが、5000円の施術をしている場合。
まず、値上げすることからやろう!としてはいけません。
5千円なら受けるよ!というお客さま層から、8千円なら受けるよ!というお客さま層に、対象者を変えると考えてください。
つまり、値上げではなく、お客さま層を変えるのです。
個人サロンは安くしてはダメ!その2つの理由
ここで、興味深い話が、2つあります。
1つ目は、1万円の施術を、受けても良いと感じている人は
5千円の施術は、怖くて申し込めないという事実。
なぜなら、安いということは、クオリティが低いのかな?と思ってしまうからです。
あるいは、安い施術の後に、高額なコースでも売られるのかな?と思ってしまったり(苦笑)
安ければ良い、安くした方がうまくいく、と思っているのは、幻想です。
2つ目は、安くないと受けない!という方の場合
困ったお客様が多い傾向があるという事実。
なぜかというと、お得さだけで集まっているので、クレクレな方が多いからです。
また、安ければ安いほど、気軽に予約ができますよね。
ですので、キャンセルもしやすくなり、キャンセル率も高くなります。
さらに言うと、安いから施術を受けにきた場合、意識もそれなりです。
例えば、エステだとしたら、安ければ安いほど、痩せたい!キレイになりたい!の願望が弱い方が来ます。
あなたがいくら心を込めて施術したり、アドバイスしても、食事は変えない、運動しない、たまにしか来ない、などなど。
やる気のないお客さまばかりになり、あなたはどんどん疲弊します。
これでは、力になりたいお客さまの力になれず、悲しくありませんか?
その意味でも、ある程度、きちんとした価格にして、本気で変わりたいお客さまの力に、なった方が良いですよ。
せっかく資格を取ったり、施術の練習をしたり、勉強を続けているのですから。
でも、層を変えると客数が減るよね?それが不安!
はい、わかっています(笑)
売上的なことを考えたら、お客さま数が減っても、単価があがっているので、問題なし。
しかも、時間は逆に増えますから、お客さまが喜んでくださる準備を、色々できます♪
ウェルカムカードを書いたり、ウェルカムボードを用意したり、お手紙を書いたり、お好みのBGMを用意したり、たくさんできますよ。
未来のお客さま候補が少なくなる、とは言っても、必要なお客さま数も減りますから、問題ないのですね。
一気に値上げしなくても良いですから、1つずつ、お客さま層を変えていきましょう。
ちなみに、だからと言って、高額なサービスばかりに頼ると、売上が上下しすぎます。
比較的、おさえめな、お試し的サービス商品も用意しつつ、バランスは大切にしましょう。
あなたは飲食店を経営していると考えてみよう!
お値段を安くしすぎないことが大事。値上げではなく層を変えると考える。
ここまでやってきたら、最後の考え方です。
結論から言えば、普通に、飲食店を経営していると考えてみてください。
自宅サロンなどを手軽に、開業できる時代になりました。
そのためか?お店を経営するぞ!という感覚が、ごっそり抜けている方を、多く見かけます。
自宅サロンも、飲食店を経営しているのと同じですよ。店舗経営です。
扱っているサービス、商品が違うだけです。
例えば、あなたの友達が、レストランを経営していて、こう呟いたらどう思いますか?
「お料理なんて家でも作れるのに、わざわざうちに来てくれて食べてくれて。なんかお代をいただくのは申し訳ないなあ。料理に自信もないし、ランチ200円にしようかな・・・」
ちょっと!なに言ってるの?どうしたの?大丈夫?って思いますよね?(笑)
値段を上げられない、安くしてしまう、料金に自信がない。
これらは全て、この大丈夫?なレストランと同じことを言っています。
ちなみに、世の中には、飲食店でも、様々なタイプがありますよね。
・安い食材を大量仕入れして、調理場のスタッフがシフトで入れ替わって作るファミレス
・高い食材を市場でこだわって仕入れて、プロの専属シェフが作るこだわりのレストラン
極端な例ですが、価格を安くするのは、前者です。
良い悪いではないですよ。どちらも世の中の役に立っていますから。
ただ、あなたは、大量仕入れできますか?お客さまを数百人、受けられますか?
あなたのお仕事は、スタッフがたくさんいますか?
あなたは、あなたなりのこだわりや思いは、ありますよね?
お値段を上げることは、むしろ必要だと思えて来ないでしょうか?
最後に、言いたいこと。
決して、みんながみんな、値上げをしよう!と言いたいのではありません。
例えば、別に収入源があり、今の仕事では、収入はあまりなくて良い。
そういうことなら、やりがいや貢献感だけで、楽しんでいけば良いでしょう。
ただ、お仕事として、収入をしっかりいただきながら、プロとしてやるなら、別です。
安売りして、疲弊して困窮して、そんな状態でお客さまをお迎えするのも、失礼ですしね^^
本気のお客さまに喜んでいただき、良いサービスを提供して、あなたの売上もしっかり上がる。これが理想の状態です。
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